2020.12

マンモス

2020.12.21


相変わらず暗い心持ちで、おいしく鍋を食べながら生きている。
最近、めっきり寒くなり、暖房を入れていても震える。

やっと『ラブ、デス&ロボット』を観おわったが、最後の話だった『ジーマ・ブルー』がとてもよかった。
大胆かつ謎めいた作風で最も世界に注目されているアーティストの話だ。彼の作品は、いつもどこかが「ジーマ・ブルー」と呼ばれる独特な青色で塗りつぶされている。彼が最後の作品を発表する前に伝記を書きたいと、ライターを家に招待するところから話は始まる。
ジーマ・ブルー

『ラブ、デス&ロボット』の後は、『返校』を見ている。
原作が台湾のホラーゲームで、プレイ動画を見て面白かったためだ。
同メーカーが作った『還願』もとてもよかった。

2020.12.9


そういう周期なのか、ホルモンのせいか、どんどん気分が暗い。
一時明るくなっても、なんだかすぐに沈んでしまう。暇なのかもしれない。(単純に太陽に当たってないからかも)

この前、映画の『人間失格』を観た。生田斗真が主演をやっているほう。
全体的にとてもよかったけれど、森田剛が中原中也の役をやっていて(中也がでてくる)、自分の想像する中也像と合っていたのがよかった。
人間失格は、確か小学校の時に初めて手に取って、そのあまりの暗さに読み進められなかった記憶がある。
人間失格は確かに太宰の代表作かもしれないが、ノルウェイの森然り、あまり色濃い作品が有名だと損かもしれない。
或る程度大きくなって再読したとき、よくあることだがとても同調したのを覚えている。
太宰や葉蔵なんて、結局のところ才能を持ち人に喜ばれる要素の或る人間なのだから、そんな部分が似てるとは微塵も思わないけれど、 自分の根幹の部分に対し嫌悪感を持ち、周りの好意を食いつぶし、心が甘ったれていて自己憐憫に浸っているところなどはちょっと似ている。
今日の日記は読み返したら黒歴史の一つになりそうだけど、これも記録なので良しとする。

最近、人からしてもらった事とか、言ってもらった事を思い出して申し訳なく思っている。
どう考えても精神的なバランスが崩れているので、早急にどうにかしたいが、私の創作は私が不安定な方が上手くいく。

2020.12.5


それでは聞いてください。
『今書いていた日記を間違えて消した』

寒い。寒くて、震えながら文字を打っている。
自炊が奇跡的に継続している。私はいい歳をした独り暮らしの大人ですが、日々自分を褒めて生きています。
寒いのと、部屋が汚いので、自炊は楽しいけれど暗い気持ちになっている。
自分の異常性(といっても不衛生さやだらしなさ、常識のなさ)は人と会ったり話した後、それも出来事を反芻した後の時間差で少しだけ自覚することができるが、 それによると私は紛れもなく不衛生なキモオタである。
不衛生なキモオタは今日、しめじの肉巻きを作って食べることにするよ。



2020.11

水炊きの画像

2020.11.30


あまり良くない習慣だが、ご飯を食べるときに映画やアニメを見ている。特にアニメは30分で時間もちょうど良い。ただご飯を食べる時間が勿体ないと思っているのだ。
最近は、Netflixの『ラブ、デス&ロボット』をよく見る。
15分くらいの3DCGアニメ のアンソロジーで、映像のクオリティが高い。
内容は大人向けで、残酷だったり、セクシャルだったり、それでいてコミカルだったり、ブラックユーモアもあり、少し暗いオチが多い気がする。
同じくNetflixのSF アンソロジー、『ブラックミラー』はユーザーによって話の順番が違うらしい。『ラブ、デス&ロボット』もそうだったりするのだろうか。

2020.11.29


最近鍋を作っている。
自分はとても家事が苦手なので、これでもなかなかの進歩だといっていい。
常夜鍋という特に簡単な鍋で、ほうれん草と豚肉が主な具材だ。副菜は色々変えて様子を見ている。
常夜鍋というのは、毎夜食べても飽きない事からついた名前らしい。実際その通りなので助かっている。
料理をしようかと思った理由はいくつかあるが、以前いっぱいアプリゲームを落として遊んだ中のひとつ、「勇者の飯」のイラストが可愛くて美味しそうだったからだ。

この前、実家で母が作ってくれていたベーコンとアスパラのスパゲッティを作ってみた。
なんだかあまり美味しくなかった。
これに慣れてきたら、今度はぜひオムライスを作れるようになりたい。

2020.11.24


日記を長いことさぼっていた。
その間に見たりしたものをメモしておく。
ネバーエンディングストーリー→果てしない物語ってこんな話だったっけ?
石岡瑛子展→よかった。図録を予約した。
DreamStairs→楽しい


パラボリカビスが建物ごとなくなるらしい。
マリアの心臓もなくなって、人形が見られるところが横浜人形の家くらいしか思い当たらないが、どこかあるのだろうか。
私が初めて球体関節人形を見に行ったのは、名古屋の三浦悦子さんの個展だ。高校生の時にお小遣いを使って一人で行った。夢みたいな体験だった。
またあんな体験をしてみたいな。

2020.11.10


「少女終末旅行」を観終わってしまった。
実はアニメ化する前に単行本1巻を読んだことがあって、そこまで好みではないかとそこで止めてしまっていたのだけど、気づいたらどんどん面白くなっていた。
自分は結構なんでも楽しくなってしまうタイプの人間だけど、改めて見てよかったと思った。
こういう時、よかったとか楽しかったとか抽象的なことばかりで具体的な良さを書けないのが残念。
これも練習したらうまくなるんだろうか。


昨日買い物に行くために外に出たら、Amazonからの荷物が無造作に扉の前に転がっていた。
覚えがなかったが部屋で開けてみると「独学大全」という黒い塊が出てきた。片手で持ち上げると筋トレになるくらい分厚い本だ。
友人Mからの贈り物だった。
独学する時の、あらゆる悩みが逆引きできる。「本が難しすぎる」とか「やる気が出ない」とか「何が分からないのか分からない」とか。
いつも私が創作に関して憔悴して泣きつくのがMなので、それを思って送ってくれたのだろう。(単にこれで調べろとのことかもしれない)
やさしい。

2020.11.5


衰退した技術に、Flashというものがある。
Flashはデザイナがプログラマの助けなしに絵を動かしたり、仕掛けを作ったりすることが容易だったので、Flash全盛期と呼ばれた時代には非常に流行った。
知らない惑星を訪ねるような気持ちで、少しアングラなHPたちを訪れたものである。
HPはSNSよりも、訪問者を自分の世界に閉じ込めることができる。
不可解で、少し怖くて、とてもわくわくした。
その頃夜が今よりも特別だったから、そんな場所に真夜中にアクセスしている自分が特別みたいな気分になれた。
たまに人の気配を感じると、嬉しかった。
今はむしろネットよりリアルの方が近い気持ちになれる。
今のネットは明るくて煩くて以前のような居心地の良さはないが、便利すぎて手放せなくなってしまっている。


自分のしたいことなんだろうって思うと、真夜中のネットみたいな場所をどこかに作ることなんだと思う。
廢園地はお話の中では廃墟の遊園地なんですが、概念的にはそんな場所なのだろう。
ユートピアとかイーハトーヴなのかな。でも、絶対100%幸せな場所ではなさそう。
作れたらいいな。
でもそんな場所、私以外に望む人がいるだろうか。私はいつも独りよがりである。

2020.11.4


人間として停滞していた。
その間観たのは、映画だと「英国王のスピーチ」。アニメは「少女終末旅行」を観ている。
「英国王のスピーチ」は、実在したイギリス王ジョージ6世の話で、吃音で悩む彼が平民である言語療法士とそれを克服していく話だ。
エリザベス妃はヘレナ・ボナム=カーターが演じていて、私は彼女がティム・バートンの映画に出ている印象しかなかったので、異様に美しく見えた。
話としては程よくまとまっていて、特別感動したり落胆したりすることもなく、楽しく見られた。


「少女終末旅行」は、人類滅亡後(?)の世界を二人の女の子が旅していく話だ。
昔「キノの旅」が好きだったけれど、こういう世界では何でもないことが特別なものに見えていい。
食事がおいしそうな漫画やアニメが好きだ。
お腹がすいてしまった。



2020.10

どくろの画像

2020.10.23


最近映画を観られていない。というか、元気がなくてよく寝ている。
友人に話したら、そういう時は「一日無為に過ごした」って書けばいいんだよと教えてくれた。
まるまる無為に過ごしていたつもりはないが、では作為的に過ごしているかというとそうではないかも。
稚拙なものだが、漫画を描いていると、映画で一日2時間なくなるのがけっこうきつい。
時間なんて絞り出そうと思えばいくらでも出せるのだろうけれど。


積み重ねていくことがとても苦手である。
人間関係でも、習慣でも、作品でも。でも、作った傍から壊していくと、当たり前だけど何も持たない人になる。
少しずづ積み重ねたいので、一日の小さい決まりを達成できたら日記に残していこうと思う。
ところで、この日記、どのくらいでページを変えれば管理しやすいのだろう。
後からワード検索しやすいように、極力ページを変えたくないのだが、一年も書いたら重いだろうか?

2020.10.18


今日は「パラサイト 半地下の家族」を観た。
貧乏な一家が金持ちの家族を騙して生活する話なのだが、小心者なので前半は見ていて苦痛だった。
ここ最近見た映画で、一番はらはらしていた。辛かった。
後半、流れが変わってからは少し落ち着いて見られた。終わり方も韓国映画らしくてよかった。
面白かった。


先日、近藤聡乃さんの「A子さんの恋人」が完結した。
A子さんがA太郎とAくんの間で揺れる三角関係の話なのだが、ずっと見ていて早く結論を出してほしかったのだが、いざ出されたら少し放心している。
この漫画には元美大生が何人かでてきて、物を作ること(というか生き方)を海での行動に例えていた。
昔、私に文章を書けるようにしてくれた人が、「自分は誰もいない交差点で光る信号や、ひっそりと森の中で光る花のような存在でいたい」と言っていた。
私も同じくだが、正確には少し違う。
ちょっと宗教に近いし、一人遊びみたいなものだと思う。たぶんちゃんとした大人がするようなことではないんだろうと思いながら、やめられずにいる。

2020.10.17


体調が悪く、二日さぼっていた。
今日はドクタースリープを観た。
作業をしながらのながら見で、シャイニングの原作を読んでいないから、感想が薄い。
映画のシャイニングの、あのシュールでなんかすごく怖い、みたいな雰囲気はなかった。
ダークファンタジーで、筋もしっかりあって、あのホテルはメインというか構成要素の一つという印象だった。


最近、漫画を描いてみている。
自分はなにがしたいのだろうなあと思いながら、死ぬまでに出せそうなものは出そうと思っている。

2020.10.14


今日は金田一シリーズの第四作目、「病院坂の首縊りの家」を観た。
一応シリーズの最終回らしく、横溝正史が冒頭と最後に登場する。
日本人形のようなヒロインが美しかった。
様式美という言葉を思い出すほどに、キャストやお約束要素が満載となっていた。
原作読まないとなあ。


ここ数年ちらほらTwitterで回ってくる、アルパド・スランシックの彫刻が好きだ。
検索するとピンタレストばかり引っかかるが、公式っぽい(?)インスタがあった。


2020.10.13


今日は「アス」を観た。
思っていたよりパニック映画寄りだった。自分はパニック映画は途中で飽きてしまいがちだ。
父親がまるで頼りにならないのではらはらしながら観た。(その分異様に子供が強かった)
こういう映画では、筋はあまり重要視されないのかもしれない。
登場人物が美形だった。
《エレミヤ書11章11節》
それゆえ主はこう言われる、見よ、わたしは災を彼らの上に下す。彼らはそれを免れることはできない。彼らがわたしを呼んでも、わたしは聞かない。

気まぐれにシャインマスカットを買った。
張りのある瑞々しさ!果肉の甘みと皮の酸味!しゃくしゃくと癖になる歯ごたえ!
神様ありがとうございます!果樹園の方、本当にありがとうございます!
無限に食べていたら胃が苦しくなってしまった。

2020.10.12


今日は邦画と洋画を交互に観る決まりを破って、金田一シリーズの第四作目、女王蜂を観た。
このシリーズはお話の中で女の人が男に襲われるシーンがよく出てくるが、その時は気絶するほど怖がるのに、次のシーンでは男の人を怖がる様子もないのが奇妙に映る。
とても逞しい心を持っているのかもしれない。
珍しく、金田一が頭を掻きむしって落ちたフケを誰かがぎょっとして嫌がる、恒例のシーンがなかった。

昨日Tカードの更新があったので、ついでに「アス」と「パラサイト」を借りた。(そういえばミッドサマーをまだ見ていない)
どうもサスペンスに偏りがちである。
NetFlixになくて観たいと思っているのが「エンジェル・ダスト」「永遠に僕のもの」「コーラス」「ヘラクレス」あたり。

2020.10.11


今日は金田一シリーズの第三作目、獄門島を観た。
原作を読んでいないので何とも言えないが、今までの中ではあんまりだな、と思った。
若いピーターが出演していた。(アンヘルと白の書の声優を演じているので勝手に好感度が高い)

俳優に疎いので、石坂浩二がいまどんな風になっているのか検索してみた。
この人を見て金田一だと気づかないだろうなと思う。
見覚えがあるとおもったら、渡る世間は鬼ばかりに出てくる人だ。当たり前だが、イメージがすごく違う。

2020.10.10


今日は「キュア ~禁断の隔離病棟~」を観た。
以前映画が好きな会社の人に勧められ、見たいと思っていたのだ。
筋書きは陳腐なほどだったが、映像がとてもよかった。
MVみたいな、綺麗な悪夢みたいな映像でとても好きな感じだった。
途中まではDVDが欲しいとさえ思っていたが、自分でも予期せぬ、俗に言う地雷要素があり、後味が悪くなってしまった。
ネタバレに関係するので書かないが(その配慮がいるのか不明だが)、自分がそれを苦手に思っていることを初めて自覚したのが面白かった。
「キュア」は、検索すると日本映画の方が先にヒットする。こちらも気になるので、いつか見たい。

それから、「ひぐらしのなく頃に」の古いほうのアニメを一気に見てしまった。
昔途中まで見て、あまりの長さにやめてしまったのだが、最近新しくリメイクアニメが放映されたので見てみたのだ。
声優も主題歌も一緒で、確かめるように古いほうの流し見をしたら、構成やセリフ、主人公の部屋までそっくりだった。
そこからダラダラ見ていたら面白くなって、「解」の終わりまで見てしまった。
「解」の後にも何話かあるようだが、所謂「ほのぼの回」っぽい雰囲気だったので、見るのを控えた。
世の中にはホラーやグロが苦手な人がいっぱいいるようなのに、「fate」など人気の作品を見ていても最初からそれ一本で勝負しているホラー、グロ作品に匹敵する残酷さが含まれるので、謎だ。
可愛いソフビ人形のような女の子たちの腹から臓物があふれるのは、リアルとは別のグロテスクさと衝撃がある。

2020.10.9


今日は金田一シリーズの第二作目、悪魔の手毬歌を観た。
私は今までそんなに金田一シリーズを見てこなかったので、このシリーズの金田一が自分の中の金田一像になりそうだ。
(ちなみに明智探偵が陣内孝則になっている。また見たい)
シリーズを通し、一部同じキャストが起用されていて、それを見つけるのが楽しい。
この時代の血糊、なんだか白っぽい(ややピンクっぽい)ので恐怖感が薄れてしまうな、と思った。

2020.10.8


今日はフィフス・エレメントを観た。
オレンジ色の頭のすごい恰好をした女の子が走り続けるという内容だと思いこんでいたら、そうではなかった。
オレンジ色の女の子はまだあどけない顔をしたミラ・ジョヴォヴィッチで、とても可愛かった。監督がレオンの監督だったので、なんだかなるほどと思った。
その時代の最新技術で作られたSFはどうも時がたつと古臭く見えるなと思い、あまり期待をしていなかったのだが、見ていたらとても楽しくなっていた。
特に、ディーヴァの歌うシーンがとてもよかった。途中から変調したのがとても引き込まれた。
衣装はジャン=ポール・ゴルチエが担当しているらしい。

2020.10.7


久しぶりに日記をつけることにした。
それも、こんなアナログな方法で。
それというのも最近映画を見るのにはまっており、その記録をつけたいと思ったからだ。
noteやブログの方が管理は良いのだが、どうもこういうやり方の方が自分には向いているような気がしている。
ここはtwitterなどとは違い私が死んだら契約が更新されずに勝手に消えるので、それもありがたい。
初心に帰り、友人に話すような気持ちで独り言を書き連ねようと思う。

メモ:市川崑監督の犬神家を観た。劇場公開順に見ていこうと思う。








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